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郡村

ぐんそん
名詞
1
標準
文例 · 用例
これらはいずれも神社合祀の励行より人民また神威を畏れず、一郡吏一村役人の了見次第で、古神社神領はどうでもなる、神を畏るるは野暮の骨頂なり、われも人なり、郡村吏も人なり、いっそ銘々に悪事のありたけを尽そうではないかという根性大いに起これるに出づ。
南方熊楠 神社合祀に関する意見 青空文庫
かかる例多きゆえ、『紀南新報』に、今の合祀の遣り方では、故跡旧物を破壊して土俗を乱して得るところは狸一疋くらいに止まる、いっそ郡村の役所役場より比較的正直確実なる警察署に合祀処分を一任しては如何、と論ぜる人ありしは明論なり。
南方熊楠 神社合祀に関する意見 青空文庫
路を北條に取り、神郡村を通りこせば、筑波山直ちに面に當りて屹立す。
大町桂月 春の筑波山 青空文庫
日の伴の様な自由な野行き山行きは、まだ土地が、幾つとも知らぬ郡村に地割りせられぬ以前からの風であつたのである。
折口信夫 山越しの阿弥陀像の画因 青空文庫
日の伴の様な自由な野行き山行きは、まだ土地が、幾つとも知らぬ郡村に地割りせられぬ以前からの風であったのである。
折口信夫 山越しの阿弥陀像の画因 青空文庫
大甞祭の時には、近代になつてもその為事をする国を都のあるところから東西二つに分け、代表者を出すので、而もその国のうちから特殊な国郡村まできめ、これが特別な為事――お米を作り、御飯を炊き、お酒を醸す――をするのです。
折口信夫 日本美 青空文庫
そこで老中派遣の勘定役が、両代官を従えて出張して参りましてな、郡村に亘って、検地丈量の尺を入れたのでござるが、もとよりお上のなさることだから、人民共に於てかれこれのあろうはずはないのでござるが、そのお上のなさるというのが、必ずしも一から十まで公平無私とのみは申されませんでな。
農奴の巻 大菩薩峠 青空文庫
時々教授をして郡村を巡回せしめ農民に講義を聴かしむる事となした。
永井荷風 下谷叢話 青空文庫