民族主義的
みんぞくしゅぎてき
名詞
標準
文例 · 用例
常にイギリスに反撥して示される民族主義的な誇、「私の政敵は即ちこの政敵です」「ああ王族は血統純美」というような蕪雑な王党的自己陶酔。
— 宮本百合子 『バルザックに対する評価』 青空文庫
現在、右翼にせよ左翼にせよ、政治界に、民族主義的理念が生れかけているのは、新たな日本再建を目指すからに外ならないし、その理念も、郷土愛や祖国愛に立脚するものです。
— 豊島与志雄 『自由人』 青空文庫
明治神宮体育会の系統が民族主義的スポーツ団体だとすれば、之に対立する国際主義的スポーツ団体は国際オリムピック系の日本体育協会だろう。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
即ち、謂わば民族主義的な時代には、精神的要因が歴史的要因として比較的有力であり、之に反して経済主義――もしそういうものがあるなら――的な時代には、夫が比較的弱い、というわけである。
— 戸坂潤 『イデオロギー概論』 青空文庫
だから例の貸座敷業者の亭主達は、決して馬鹿に出来ない民族主義的社会理論の一端を本能的につかんでいるわけなのである。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
事実、家族主義的・氏族主義的・民族主義的な敬神思想は、日本の社会に於ける政治的対象に他ならない。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
一頃ファシズムという言葉が、極めて無雑作にあてずっぽうに用いられて、何でも国粋的なものや国家主義的乃至民族主義的なものや、又封建的なものが、そのままファッショ的なものであるかのように、考えられていた。
— 戸坂潤 『現代日本の思想対立』 青空文庫
いうまでもなく、之はファシズムの本質の誤解に基くのであって、所謂ファシズムなるものと、国家主義的・民族主義的なものとは一応別な系統のものであり、ましてファシズムと封建的勢力とは一つではない。
— 戸坂潤 『現代日本の思想対立』 青空文庫