耽々
耽々
名詞
標準
文例 · 用例
「南蛮寺の謎手に入れんとする者信長公|一人にては候まじ、我等といえども虎視耽々、尚その他にも数多く候」 これが記された文字であった。
— 国枝史郎 『南蛮秘話森右近丸』 青空文庫
長浜の町の辻の方にばかり気をとられていてはいけない――ちょうどここに突立って虎視耽々たる物影が、最初たどって来た方面の道から、春照からの表参道を外れてお中道かと疑われたそれと同じ道を、こちらへ向って、平和な会話の音をさせながら、たどたどと歩み来るたった一つの提灯がありました。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
ここに於て嫉妬心から支那人に対し日本の中傷を試み、日本は今や虎視耽々支那を亡ぼさんと勉めている。
— 大隈重信 『三たび東方の平和を論ず』 青空文庫
そうして、明智自身は賊から奪った黄金仮面、黄金マントでルパンの部下になりすまし、逃亡の自動車に同乗して、隙もあらば引捕えんと、虎視耽々機会を狙っていたのである。
— 江戸川乱歩 『黄金仮面』 青空文庫
万一の場合、軍、国家に対して責任を持たしめず、一個人だけの責任で済ませるようにしなければ、それこそ虎視耽々の列国が、得たりといかに突っ込んでくるかわからない。
— 河本大作 『私が張作霖を殺した』 青空文庫