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肉体文学

にくたいぶんがく
名詞
1
標準
pornographic literature
文例 · 用例
この身分感は、こんにち肉体文学はじめ世相のいたるところにある斜陽族趣味にまで投影して来ているのである。
――旧き大学の功罪―― 新しいアカデミアを 青空文庫
)          二 前年までの肉体文学は、よりひろい風俗文学、中間小説とよばれる読もの小説の氾濫に合流した。
宮本百合子 五〇年代の文学とそこにある問題 青空文庫
けれども日本のいまの肉体文学のように、人間の理性の働きの面を抹殺した性への溺死は、軍国主義やファシズムの人間性抹殺のうらがえしの現象である。
宮本百合子 文学と生活 青空文庫
精神の解放の証拠としての肉体解放というならば、それはとぐろをまいた肉体文学を突破して、先ず性の根元である生命の人間らしい愛と、その自主性の確立――少くとも戦争と失業のない社会を主張するために闘っている肉体の行動が、現代文学のうちにとらえられて自然だと思う。
宮本百合子 文学と生活 青空文庫
肉体文学というものの袋小路が思いあわされる。
宮本百合子 心に疼く欲求がある 青空文庫
けれども肉体の解放によって封建性に反逆し、人間性を強調するというたてまえの肉体文学が、要するに両性の性に、人間性を還元した文学にとどまり、風俗小説がその傍観的な立場をすてて進むべき方向を見出せないままに現象反映の文学に止まっていることについて、批判がおこってきているのは当然であった。
宮本百合子 婦人作家 青空文庫
「風博士」だってそうだったし、「肉体文学」と言う人もあるが、ボクのものは健康だと思う。
坂口安吾 スポーツ・文学・政治 青空文庫
現代文学は、肉体文学も、社会小説も、実名小説も、きょうのわれわれの生活のこころにふれるものでないから、というのが一つの動因である。
宮本百合子 戦争はわたしたちからすべてを奪う 青空文庫
作例 · 標準
その作家は、しばしば肉体文学の範疇で語られることがある。
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