星祭り
ほしまつり
名詞
標準
文例 · 用例
それはこんやの星祭りに青いあかりをこしらえて川へ流す烏瓜を取りに行く相談らしかったのです。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
此から見ると、水神祭りの形が、不自然な点の残らぬほど、星祭りに変つて行つても、やつぱりどこかに、古代の影は残つてゐたのだ。
— 祭りの発生 その一 『ほうとする話』 青空文庫
だが、七月七日という日どりは、星祭りの支配を受けているのである。
— 折口信夫 『水の女』 青空文庫
だが、七月七日といふ日どりは、星祭りの支配を受けてゐるのである。
— 折口信夫 『水の女』 青空文庫
七夕も、後には支那の乞巧尊信仰がとり入れられて星祭りになつてしまひましたが、此語に印象されてゐる日本本来のものは、さうした遠来の神を迎へるべく、をとめが海岸に棚を作つて、神の斎衣を作る為の機を織りながら待つてゐたので、此がたなばたつめでした。
— 折口信夫 『門松のはなし』 青空文庫
去年の星祭りには、七夕の歌を書いて、あの切支丹屋敷のなかの住居に立てた。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
「きょうは星祭りだなあ、お芳」 うしろを向くと、部屋の隅に、行燈の灯にさえ顔を上げ得ないで、ほつれ髪の影が、胸へ手をさし入れて、しょんぼりと俯向いている。
— 吉川英治 『銀河まつり』 青空文庫
物干し台へ出て、お芳の手をしっかと持ったまま、屋根へ移ろうとすると、星祭りの笹へ、お芳の袂が触れて、そばの紅蝋燭が火のついたまま部屋の中へ転がり落ちた。
— 吉川英治 『銀河まつり』 青空文庫