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食い気

くいけ
名詞
1
標準
appetite
文例 · 用例
朝に駒形のドジョウを想い、夕べになるせの足を想う、いやもう、真とに食い気一方です。
附・戦線便り 陣中日誌(遺稿) 青空文庫
熱が無くなると忽ち猛烈な食い気です。
附・戦線便り 陣中日誌(遺稿) 青空文庫
そして、生きているか、死んでいるかは知らぬが、よしんば屍にせよ、恋しいひとの少しでも近くへ行きたい一心の楓の足は、食い気しか知らぬか、もしくは食い気を忘れぬという今時の娘たちの到底及びもつかぬ速さにいじらしい許りであったから、作者もこの辺りは駈足で語ろう。
織田作之助 猿飛佐助 青空文庫
実際こういった連中の食い気と胃の腑には、作者も羨望を禁じ得ない。
または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 死せる魂 青空文庫
復員の安彦氏は食い気一方で、みにくい姿を人目にさらすのをイヤがりながら、食慾につられて街頭募金に誘いだされたそうですね。
坂口安吾 復員殺人事件 青空文庫
昔から言う色気と食い気という問題、色気の方はしばらくおき、食い気に徹することだけでも容易な業でないと見える。
北大路魯山人 料理一夕話 青空文庫
これに反して、お神さんは、食い気さえどこへやら、黙って腰をかけていた。
LE VIGNERON DANS SA VIGNE ぶどう畑のぶどう作り 青空文庫
それが食い気のために一心不乱、何とかして通じさせようと思って、覚えた。
古川緑波 想い出 青空文庫