白餅
しろもち
名詞
標準
文例 · 用例
昨旦二里ほどある実家の秋祭に帰ったが、一晩宿りで百合根、もち米、あずき、あられ、とち餅、白餅などを背負いこんで戻って来ると、こっそり裏口から持って来てくれた。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
愛知県|北設楽郡|段嶺村大字豊邦字笠井島の某という十歳ばかりの少年が、明治四十年ごろの旧九月三十日、すなわち神送りの日の夕方に、家の者が白餅を造るのに忙しい最中、今まで土間にいたと思ったのが、わずかの間に見えなくなった。
— 柳田国男 『山の人生』 青空文庫
抱いて下へ連れてきてよく見ると、口のまわりも真白に白餅だらけになっていた。
— 柳田国男 『山の人生』 青空文庫
(白餅というのは神に供える粢のことで、生の粉を水でかためただけのものである。
— 柳田国男 『山の人生』 青空文庫
多勢の人にまじって木の梢を渡りあるきながら、処々方々の家をまわって、行く先々で白餅や汁粉などをたくさん御馳走になっていた。
— 柳田国男 『山の人生』 青空文庫
白餅というのは誠によく当っている。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
伊勢の松阪あたりの山神祭りの飾り人形に、白餅喰いというのがあったことは、本居先生の日記にも見えている。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
三河の半島の或る町の祭には、小児が烏の啼声を真似てこの白餅をもらって食う風があった。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫