隠れ住む
かくれすむ
動詞-五段-マ行
標準
to live in hiding
文例 · 用例
かれら自身の説明によると、その祖先が秦の暴政を避くるがために、妻子|眷族をたずさえ、村人を伴って、この人跡絶えたるところへ隠れ住むことになったのである。
— 捜神後記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
平家の落武者がこの里に隠れ住む事|歳久しく、全く他郷との行通を絶って、桃源武陵の生活をしていたのだけれど、たまたま三面川に椀を流したのから、下流の里人に発見されたという、そうした伝説が有るのであった。
— 江見水蔭 『壁の眼の怪』 青空文庫
尤もそののち下渋谷の近くの寮に鎌子が隠れ住むという風説が立つと、物見高い閑人たちはわざわざ出かけていって、その構えの垣の廻りをうろついていた。
— 長谷川時雨 『芳川鎌子』 青空文庫
幸いこの島は海岸の辺に、わずか漁師が住んでいるばかりで、他にはほとんど住民なく、隠れ住むにはふさわしかった。
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
今は七八十尺の高さの石段を登り、更に三十尺ぐらい岩をよじて、その穴に到達できますが、当時は恐らく、キリたった断崖の中腹、百尺ぐらい岩をよじる必要があって、そこにケダモノ、鳥類ならぬ人間が隠れ住むということは考えられなかったのではないでしょうか。
— 長崎チャンポン――九州の巻―― 『安吾の新日本地理』 青空文庫
彼は都会の町人が狭い路地なぞを選んで、そこに隠れ住むあのわびを愛する。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
しかしもうその時には、――蔵の中に隠れ住むことにさえ責任を感じ、家の名誉と、愛する妻の幸福のために、今度こそ本当に、帰らぬ旅へ出て行こうと決心し、愛し愛し愛し抜いている妻の、俤を備えている代首、それだけを持った雄之進は、竹藪を分けて歩み出していた。
— 国枝史郎 『鸚鵡蔵代首伝説』 青空文庫
」「どこぞ追手のかからぬ土地で、隠れ住むつもりでございます」如来衛門はつつましく云った。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
作例 · 標準
彼は地位も名声もすべて捨てて、島の北端にある小さな古い家で隠れ住むようになった。
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「静かに放っておいてくれ」という書き置きを残して、あの作家はどこかの山奥に隠れ住んでいるらしい。
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世間の監視から逃れるために、かつてのアイドルの彼女は海外の田舎町でひっそりと隠れ住んでいる。
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