憤々
ふんぷん
形容動詞
標準
文例 · 用例
』とお大は憤々して、『お氣毒さまだが、松公は此方が見切をつけて縁を切つたんだよ。
— 徳田秋聲 『絶望』 青空文庫
そして憤々して連の女をふり向いた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
」と僕は憤々慨々として、口をとがらせて云つた。
— 牧野信一 『〔編輯余話〕』 青空文庫
」と憤々としてでもそんな事は思ふだけで、――黙つて下を向いてゐるより他、両頬がだん/\あつくなるのを感じながら、その時の苦しみはとても/\口や筆では――と艶子さんは「それでも学校は楽しいことばかり、とおつしやるのですか。
— 牧野信一 『嘆きの孔雀』 青空文庫
入って行って見ると、局長は電話器を鷲掴みにし、怒気憤々の体で警視総監と会談の最中。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
世間の取沙汰にては、渡邊子自ら新内閣の大藏大臣たらむことを豫期したるに、松方伯は伊藤侯に向て子を大藏大臣の器に非ずと爲し、此の椅子は斷じて子に與ふ可からずと説き、侯の意亦稍々之に動かされて井上伯を大藏大臣たらしめむとするの傾向ありしを以て、子は憤々の情に堪へずして伊藤侯と絶交せむとしたるのみと。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
世間の取沙汰にては、渡辺子自ら新内閣の大蔵大臣たらむことを予期したるに、松方伯は伊藤侯に向て子を大蔵大臣の器に非ずと為し、此の椅子は断じて子に与ふ可からずと説き、侯の意亦稍々之に動かされて井上伯を大蔵大臣たらしめむとするの傾向ありしを以て、子は憤々の情に堪へずして伊藤侯と絶交せむとしたるのみと。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
あの人達は、自分で運び出しました」阿Qはその話が出ると憤々した。
— 魯迅 『阿Q正伝』 青空文庫