気息奄々
きそくえんえん
名詞-の形容詞形容詞-たる副詞-と
標準
gasping for breath
文例 · 用例
こんな女がどうしてここにいたのか、その子細をたずねようとしても、彼女は気息奄々としてあたかも昏睡せる人の如くである。
— 続夷堅志・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
この日は、実にワーナー博士が水戸のために海底より救い出され、気息奄々たる身体をサンキス号の船上に移したその翌朝のことで、当時サンキス号はアイスランド島のオルタ港へ急航の途中にあり、突然大統領からの暗号電報に接した次第であった。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
それもこの気息奄々たる場面を活気づけようとして、わざわざ姿を現わしでもしたように、蓙がけの荷を積んだ荷馬車で偶々一人の百姓がそこへ乗りこんで来たればこそで、いつもだったら、これもぴったり閉ざされていたに違いない。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
忽ち濛々たる白煙が、一切を私の目から拭き消したと見ると、すぐまた現れた地獄絵図には、一人の若ものが気息奄々の姿で、地獄の傍に横たえられてある。
— 菊池幽芳 『雲仙岳』 青空文庫
東京の大劇場では、欧米の都市ですら見られないやうな悪趣味と幼稚さが幅をきかし、半素人の研究劇団は、常に収支が償はぬため、気息奄々たる有様である。
— 岸田國士 『現代日本の演劇』 青空文庫
優れた俳優がゐないから、仮令相当な新作戯曲が現はれても、それを演出して効果を収めることができず、新作劇の優れた演出を見得ない結果は、若い劇作家も若い俳優志望者も、舞台から何等の霊感を受けることが不可能であり、十年一日の如くわが新興劇壇は、欧米劇壇の糟粕を嘗めて、気息奄々たりである。
— 岸田國士 『俳優教育について』 青空文庫
ただそれが気息奄々として今日なほ演劇界の表面に浮動してゐるのは、ただ単に若干の熱心な、或は他にする仕事のない俳優が、新劇俳優としての夢を持ちつづけ、どうにもならない運命がいつか開けるであらうといふ期待を、ささやかな舞台の上で抱いてゐることなのである。
— 岸田國士 『新劇界の昨今』 青空文庫
即ち彼等の文化は、既に理想を失つた国々の気息奄々たる文化であると思ふのであります。
— ――九州地方講演筆記―― 『戦時下の文化運動』 青空文庫
作例 · 標準
マラソン選手はゴール直後、気息奄々として倒れ込んだ。
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瀕死の患者は、気息奄々たる状態が続いていた。
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彼は気息奄々として助けを求めた。
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