焼き焦げる
やきこげる
動詞
標準
文例 · 用例
」 私にはその時突然、東京の荻窪あたりのヤキトリ屋台が、胸の焼き焦げるほど懐しく思い出され、なんにも要らない、あんな屋台で一串二銭のヤキトリと一杯十銭のウィスケというものを前にして思うさま、世の俗物どもを大声で罵倒したいと渇望した。
— 太宰治 『やんぬる哉』 青空文庫
私は、胸が焼き焦げるほどにそのみじめな女を恋した。
— 太宰治 『ア、秋』 青空文庫
私は醜いから、いままでこんなにつつましく、日蔭を選んで、忍んで忍んで生きて来たのに、どうして私をいじめるのです、と誰にともなく焼き焦げるほどの大きい怒りが、むらむら湧いて、そのとき、うしろで、「やあ、こんなところにいたのか。
— 太宰治 『皮膚と心』 青空文庫
女性にとって、現世の恋情が、こんなにも焼き焦げる程ひとすじなものとは、とても考えられぬ事でした。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫