し兼ねる
しかねる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to be reluctant to do
文例 · 用例
すると蓑吉は、欲望を割引しなければならない切ない苦痛で顔が真赤になり、物事を決断し兼ねるときのこの子の癖のしきりにもどかしそうに両手で脇腹を掻く仕草をしたあと、意気地の無い声を出した。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
不安の折だし、御不自由まことにお氣の毒で申し兼ねるが、近所へ分けるだけでも水が足りない。
— 泉鏡太郎 『間引菜』 青空文庫
あさましき香の口より出来りける、とあるが、それは実に誰もが想像し兼ねるほどの厭わしい、それこそ真にあさましい香であったろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
」 余り唐突で解し兼ねる。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
結婚、という言葉さえ、私には、ずいぶんキザで、浮わついて、とても平気で口に言い出し兼ねるほど、私どもの場合は、弱く貧しく、てれくさいものでございました。
— 太宰治 『皮膚と心』 青空文庫
フランス及びフランス人をよく知る僕には――もちろんフランス人にも日本人として僕が同感し兼ねる性情も多分にありますが――それが実に明白に理解されます。
— 岡本かの子 『かの女の朝』 青空文庫
「ええ」と云つたが、男は容易に詞の意味を解し兼ねる樣子であつた。
— 森鴎外 『最後の一句』 青空文庫
王それは出来ぬ相談だ、昔王位にあった時はともかく、かく落ちぶれて暮し兼ねるに「寝ていて戦争を眺めたい」などは思いも寄らぬというと、后それが出来ずば子を生まずに死ぬとせがむ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
彼の頼みなので、断り兼ねる。
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その提案は魅力的だが、リスクがあるので即答し兼ねる。
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「それはちょっと、私にはし兼ねる相談だな。」と彼女は困った顔をした。
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