生活難
せいかつなん
名詞
標準
difficulties in living
文例 · 用例
従兄妹同|志で恋し合つて、青木さんの境遇にすれば多少早過ぎもしたのであつたが、互に思ひつめた若々しい熱情のまゝに思ひ切つて結婚生活にはいつた二人は、まる三年|間を※たその頃になつて、可|成りな生活難にとらはれてしまつた。
— 南部修太郎 『夢』 青空文庫
昔は公家衆など生活難から歌道の秘事という事を唱え、伝授に托して金を捲き上げた。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
形は、のんきなるも、山中にも、社會一般否以上の生活難ありて、あけても炭燒き、暮れても炭燒き、つい一里の山坂一つ越すの暇だに無き也。
— 大町桂月 『赤城山』 青空文庫
また一日労働してこれだけのものをも得られないといふほどそれほど生活難の社会ではない。
— 田山録弥 『谷合の碧い空』 青空文庫
眉山の死の原因について新聞紙は種々の憶測を下して多くは生活難のためといった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
眉山の死の原因を単なる生活難に帰するは決して穿ち得たものではない。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
が、夫が四月となり、五月となるに従つて、生活難の烈しい圧迫が、容捨なく二人を襲ひ始めた。
— 菊池寛 『海の中にて』 青空文庫
生活難の事、紛擾の事、一つ所に長くとまっていられぬ事、学科以外に柔術の教師をした事、ある教師は、下駄の台を買って、鼻緒は古いのを、すげかえて、用いられるだけ用いるぐらいにしている事、今度辞職した以上は、容易に口が見つかりそうもない事、やむをえず、それまで妻を国元へ預けた事――なかなか尽きそうもない。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
作例 · 標準
親の借金を肩代わりすることになり、一家は極度の生活難に陥ってしまった。
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戦争によって物資が不足し、国民全体が深刻な生活難に直面している。
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「生活難を理由に夢を諦めるなんて、そんな悲しいことは言わないでくれ」
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