為直し
しなおし
名詞
標準
文例 · 用例
こう云われて見ると成程そうだと思われるので、又決心を為直して、僕は文学をやることに定めたのであるが、国文や漢文なら別に研究する必要もない様な気がしたから、其処で英文学を専攻することにした。
— 夏目漱石 『落第』 青空文庫
頼むから、もう一度分別を為直してくれないか。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
吉兵衛という妙好人の言葉を借りると、「為始めで為納め」、つまり「為直しのない」ことなのである。
— 柳宗悦 『民藝四十年』 青空文庫
此の書中の諸詩篇を、年代順に配列し直して読むならば、詩毎に、彼が駆廻つた短い道程、彼の旅行、彼の恋、彼の悲しい肉体を、熾な芸術家の申し分ない歎賞を以て、繰返す思ひがするのである。
— 中原中也 『トリスタン・コルビエールを紹介す』 青空文庫
」と君は受取り、無雑作に花を挿して、「これは後で、竹さんにでも挿し直していただくんだな。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
娘さんは顔を赤くして、ためらいながらも枕元に寄って来て、菊の花をみんな花瓶から抜いて、挿し直しに取りかかった。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
私は、一年に二回ずつ破産してはまた出発し直して生きて来ていたわけである。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
元気を得て、さらに手を入れ、消し去り書き加え、五回ほど清書し直して、それから大事に押入れの紙袋の中にしまって置いた。
— 太宰治 『川端康成へ』 青空文庫