手絡
てがら
名詞
標準
文例 · 用例
露の垂りそうな円髷に、桔梗色の手絡が青白い。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
」 と言も極って含羞んだ、紅い手絡のしおらしさ。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
お三輪は気軽に衝と立って、襟脚を白々と、結綿の赤い手絡を障子の桟へ浮出したように窓を覗いた。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
且つそれよりも、お三輪の手絡が、くっきりと燃ゆるように、声も強い色に出て、「ええ、」 と言う、目も※られた気勢である。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
……水浅葱の手絡で円髷に艶々と結ったのが、こう、三島の宿を通りかかる私たちの上から覗くように少し乗出したと思うと、――えへん!
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
」 と白い手と一所に、銚子がしなうように見えて、水色の手絡の円髷が重そうに俯向いた。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
他に根懸と手絡あり。
— 泉鏡花 『当世女装一斑』 青空文庫
母親の友達を尋ねるに、色気の嫌疑はおかしい、と聞いて見ると、何、女の児はませています、それに紅い手絡で、美しい髪なぞ結って、容づくっているから可い姉さんだ、と幼心に思ったのが、二つ違い、一つ上、亡くなったのが二つ上で、その奥さんは一ツ上のだそうで、行方の知れないのは、分らないそうでした。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
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手絡(てがら)は日本髪を結う際に、髷に巻きつけるなどして飾る布のことをいう。古くは髷かけとも。
出典: 手絡 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0