行きがけ
いきがけ異読 ゆきがけ
副詞名詞-の形容詞
標準
one's way
文例 · 用例
北軍がこゝを棄てゝ退却する行きがけの駄賃に、どんなひどいことをやるかわからない。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
山東軍は、退却際に、行きがけの駄賃として、数カ所で金品を奪い、むやみな発砲をした。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
ものを言う清い、張のある目を上から見込んで、構うものか、行きがけだ。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
お角さんと余一郎と関係があったか無かったか判りませんが、もし関係があったならば誘い出す方法は幾らもありましたろうから、多分は無関係で、行きがけの駄賃にお角さんかお豊さんかを引っ攫って行って、どこかの宿場女郎にでも売り飛ばすつもりであったろうというのです。
— 岡本綺堂 『怪談一夜草紙』 青空文庫
順に見舞った中に、この一室だけは、行きがけになぜか残したもので。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
女房は行きがけに、安手な京焼の赤湯呑を引攫うと、ごぼごぼと、仰向くまで更めて嗽をしたが、俥で来たのなどは見た事もない、大事なお花客である。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
遊女に嫌われる、と昨宵行きがけに合乗俥の上で弦光がからかったのを、酔った勢い、幌の中で肌脱ぎに引きかなぐり、松源の池が横町にあるあたりで威勢よく、ただし、竜どころか、蚤の刺青もなしに放り出した。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
然れば、神樂坂へ行きがけに、前刻郵便局の前あたりで、水入らずの夫婦が散歩に出たのに、餘り話がないから、(美津、下駄を買うてやるか。
— 泉鏡花 『山の手小景』 青空文庫
作例 · 標準
「行きがけにポストへ寄って、この手紙を投函しておいてくれる?」
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「学校の行きがけに、通学路の生垣で綺麗な蝶を見つけたんだ」
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「悪いけれど、行きがけのついでにこの資料を隣の部署へ届けてもらえないだろうか」
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「行きがけにはあんなに晴れていたのに、目的地に着く頃には土砂降りになっちゃったね」
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