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牛歩

ぎゅうほ
名詞
1
標準
snail's pace
文例 · 用例
素直なものは黙過され易いが、この作家のもののうちには、見得易からざる胆汁質的の頼もしさともいふべきものが含まれて居り、牛歩千里の趣きが期待されるのだ。
牧野信一 月評 青空文庫
此処にあるものは、ことごとく二二が四的の合理的なものでなければならず、一見、天来的、破天荒的戦術と見えるものや、一見、超伝統的の新兵器と思われるものがあろうとも、その実は、従来の戦術から順を追って牛歩|乃至一歩を進めた戦術であり、矢張り伝統を経て僅にそれを改良した兵器に過ぎないのである。
国枝史郎 ヒトラーの健全性 青空文庫
しかし例の「新兵」で思ったより刑期も延びて、別に急がぬ旅になったことだから、その後は大いに牛歩をきめて、精読また精読している。
大杉栄 獄中消息 青空文庫
斯うして|牛歩遅々乍ら着実に、何うやら日一日捜査の範囲が狭められつつある時、ジェネシイ郡の住民は、この誰とも知れぬ淫魔に対して呪咀と憤激の爆発点に沸騰していた。
牧逸馬 双面獣 青空文庫
三 石壁法 発掘された石壁は、元と直径三十三メートルばかりあった円形の大建築物の周囲壁であって、その内面に法文が牛歩状(bustrophedon)に彫り付けてあるのである。
穂積陳重 法窓夜話 青空文庫
牛歩状とは右端より始めて横線に左へ走り、左端で旋回して右に進み、右端でまた旋回して左へ進む書き方をいうのであって(ダレストは左より右へ進むのであると言うておる。
穂積陳重 法窓夜話 青空文庫
三 石壁法 発掘された石壁は、元と直径三十三メートルばかりあった円形の大建築物の周囲壁であって、その内面に法文が牛歩状(bustrophedon)に彫り付けてあるのである。
穂積陳重 法窓夜話 青空文庫
腹が大きくって速く歩けんから急ぐ時でも豚の歩くようだ」と噂を聞いてさえ興を催しければ妹は如何なる人物ならんと好奇心より早く見たくなり窓の格子戸へ顔を当てて「兄さん、きっとそうでございますよ」第八 料理自慢 牛歩|豚行の大原満は心に未来の想像を描きて嬉し顔に中川家の格子戸を開けたり。
春の巻 食道楽 青空文庫