笠子
かさご異読 カサゴ
名詞
標準
scorpionfish
文例 · 用例
やがて半月あまりを経たりしに突然福地家の執事|榎本破笠子より予て先生への御用談一応小生より承り置べしとの事につき御来車ありたしとの書面に接し即刻番地を目当に同じく木挽町の河岸通なる破笠子が寓居に赴きぬ。
— 永井荷風 『書かでもの記』 青空文庫
さて破笠子はおのれが歌舞伎座作者部屋に入り芝居道実地の修業したき心底|篤と聞取りし後|倶に出でて福地家に至り勝手口より上りてやや暫くわれをば一間に控へさせけるがやがてこなたへとて先生の書斎と覚しき座敷へ導きぬ。
— 永井荷風 『書かでもの記』 青空文庫
破笠子は恭しく手をつき敷居際よりやや進みたる処に座を占めければ伴はれしわれはまた一段下りて僅に膝を敷居の上に置き得しのみ。
— 永井荷風 『書かでもの記』 青空文庫
かくて三十分ばかりにて我は再び破笠子に伴はれ福地家を辞して帰りしがそれより三、四日にして歌舞伎座盆興行の稽古となるやわれはここに榎本氏|請人にて歌舞伎座へ証文を入れいよいよ梨園の人とぞなりける。
— 永井荷風 『書かでもの記』 青空文庫
稽古にかかる前破笠子より葉書にて作者部屋のものを呼集め手分なして書抜をかく。
— 永井荷風 『書かでもの記』 青空文庫
」 深切を叱言のごとくぶつぶつ言って、納戸の隅の方をかさかさごそりごそりと遣る。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
かさご、あかぎ、ごんずい、くしろ、おこぜ、海鰻、その他なほ數種、幾ら聞いても直ぐ忘れてしまふ樣な奇怪な名を持つた魚たちが四邊の海で釣れました。
— 海邊八月 『樹木とその葉』 青空文庫
何しろ二三十尋もある深みの底から一尺大のかさごなどがその大きな口をあいて、一條の絲につれて重々とあがつて來る時の指から腕、腕から頭にかけての感覺の面白さはまつたく別でした。
— 海邊八月 『樹木とその葉』 青空文庫
作例 · 標準
釣りの初心者でも、岩場の多い場所では笠子が釣れやすい。
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今日の漁港には、新鮮な笠子がたくさん水揚げされていた。
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笠子の煮付けは、身が締まっていて、おかずにも酒の肴にもぴったりだ。
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標準
marbled rockfish (Sebastiscus marmoratus)
作例 · 標準
水族館の岩礁水槽には、保護色で岩に溶け込む笠子が泳いでいた。
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瀬戸内海では、笠子が夏の食卓を彩る人気の魚だ。
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漁師は、網にかかった笠子の鋭いトゲに気をつけながら、慎重に外した。
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