捉まえる
つかまえる
動詞
標準
文例 · 用例
捉まえると刑事の方が損になるものだそうだ。
— 夏目漱石 『永日小品』 青空文庫
素直に云うことを肯けばよし、ぐずぐず云ったら仕方がない、嚇かして取っ捉まえるのだ』と、こう云っているんです。
— 湯屋の二階 『半七捕物帳』 青空文庫
もっとも小さい子だそうですが、庭先へひょろひょろ這い出して来たのを、御新造がみつけて、ばあやさんとお仲さんに早く捉まえろと言うので、よんどころなしに捉まえると、御新造は草刈鎌を持ち出して来て、力まかせにその子むじなの首を斬り落してしまったそうで……。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
だから大川端で眼の下三尺の鯉を釣るよりもよっぽどの根気仕事だと、始めから腰を据えてかかるのが当然なんだが、長蔵さんはとんとそんな自覚は無用だと云わぬばかりの顔をして、これが世間もっとも普通の商売であると社会から公認されたような態度で、わるびれずに往来の男を捉まえる。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
「だっていいだろう、なにも、あたいは蛇を苛めたり殺したりするために、蛇を捉まえるんじゃないからね」 木の上では申しわけのような返事です。
— 安房の国の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
唇の色まで変ってらあ」「米友さん、大変なんだよ、大変が出来たんだから、わたしを隠して下さい」「大変というのは、いったいどうしたんだい」「わたしは何も悪いことをした覚えはないのに、お役人が来てわたしを捉まえて行こうとするもんだから、わたしは一生けんめい逃げて来たの」「玉ちゃんを役人が捉まえるって?
— 間の山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
それですから、ツマリ両花道から追い込んだ捕物を、本舞台で立廻りを見せて、捉まえるか逃がすかという場合にまで展開されてしまったわけです。
— お銀様の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
だからこの花嫁を損害賠償の保証 として奪わなくちゃあならん」といって引っ捉まえるです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫