身も蓋もない
みもふたもない
表現形容詞
標準
blunt
文例 · 用例
然し、簡単に要約出来ないという点に小説の面白さがあるんじゃないかな」 冴子は身も蓋もない様な信吉の返辞に、いちいちうなずいていたが、予定の質問は止めなかった。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
遠からずして北条が滅亡する、二十六万の大軍が余勢をかつて奥州へ攻めこんでは身も蓋もない。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
三成をこゝで殺しては身も蓋もない。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
そこから現世へ戻ってきて、理性的工作に訴える以外に手はないし、そうしなければ生きて行く身の身も蓋もない話である。
— 坂口安吾 『我が人生観』 青空文庫
それを……、それを、あなたが死んじまったんじゃア身も蓋もない。
— 丹頂の鶴 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
地位や権勢を利用して他人の所有物を強奪するのでは、身も蓋もない野暮な話で、自慢にも何もなりはしない。
— 谷崎潤一郎 『少将滋幹の母』 青空文庫
死んでしまえば身も蓋もないというが、果してどういうものであろうか。
— 坂口安吾 『堕落論』 青空文庫
死んでしまっては身も蓋もないから、是が非でも勝たねばならぬ道理だ。
— 坂口安吾 『青春論』 青空文庫