剔出
てきしゅつ
名詞動詞-サ変
標準
extraction
文例 · 用例
人の眼などといふものは、それを剔出して見れば、たかゞ小さな暗函だ。
— 宮沢賢治 『疑獄元兇』 青空文庫
しかし川柳の下等なものになると、表面上は機微な客観的真実の認識と描写があるようでも、句の背後からそれを剔出して誇張し見せびらかす作者の主観が濃厚に浮かび上がって見えるのをいかんともし難い、これは風雅の誠のせめ方が足りないで途中で止まっているためである。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
ことに疼痛が甚だしいために、それを除くには眼球を剔出すること、即ち俗な言葉でいえば眼球をくり抜いて取ることが最上の方法とされて居ります。
— 小酒井不木 『痴人の復讐』 青空文庫
なお又、炎症性の緑内障ですと、片眼に起った緑内障は交換性眼炎と称して、間もなく健眼に移りますから、健眼を助けるための応急手段として、患眼の剔出を行うことになって居ります。
— 小酒井不木 『痴人の復讐』 青空文庫
従って、緑内障の手術には、眼球剔出法が、最も屡ば応用されるものであります。
— 小酒井不木 『痴人の復讐』 青空文庫
私は眼のくらむ程かっと逆上しましたが「今に見ろ」と心の中で呟いて、何も言わずに検眼を終りました、視力検査の結果は、まがいもなく、緑内障の可なり進んだ時期のものでしたが、別に眼球剔出法を施さないでも、他の小手術でなおるだろうと思いましたので、そのことをS教諭に告げて置きました。
— 小酒井不木 『痴人の復讐』 青空文庫
取りあえず鎮痛剤としてモルヒネを注射して置きましたが、あくる日、S教諭が診察すると、右眼の視力は全々なくなってしまい、左の方もかすかな痛みがあって、視力に変りないけれど、至急に右眼を剔出しなければ両眼の明を失うと患者に宣告したのであります。
— 小酒井不木 『痴人の復讐』 青空文庫
S教諭が患眼剔出を宣告したとき、私は彼女が一眼をくり抜かれると思って痛快の念で息づまる程でしたが、S教諭のこの態度は、その痛快の念を打消してしまうほど大きなショックを私に与えました。
— 小酒井不木 『痴人の復讐』 青空文庫
作例 · 標準
体内の異物を剔出する手術は、無事に成功した。
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論文の中から、不要な箇所を剔出し、内容を凝縮した。
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この文書から個人情報を剔出し、公開できる形にする。
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