原句
げんく
名詞
標準
original passage (in document)
文例 · 用例
おそらく彼等が、翻訳を通じて「古池や」等の俳句から感ずるものは、「花の雲」の句を葬式の詩として感心した外国人と同じく、原句の詩趣とは全くちがつた別のヴィジョンに、彼等自身の主観した東洋的エキゾチシズムの幻像を画いたものであるだらう。
— 萩原朔太郎 『詩の翻訳について』 青空文庫
翻訳と原句と比べてみることによって、始めて俳句というものの本質がわかるような気がするのである。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
一般の世人はまたその模倣を模倣しその剽窃を剽窃しかくしてその特色は忽ち天下に広がり原句いまだ世に出でざる先に既に陳腐に属し、たとへこれを世に出すも誰も返り見る者なきに至る。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
なぜなら原句は trad を頭韻とし、tore を脚韻とする大そう粋な駄じゃれだからである。
— 神西清 『飜訳のむずかしさ』 青空文庫
――其角の原句は、「我雪と思へば軽し傘の上」というのですがそれを後人がかく改作したのであります。
— 高浜虚子 『俳句とはどんなものか』 青空文庫
それは多くの場合けっして原句よりもいい句はできませんでしたが、それでもとても普通の句作では思いもつかぬ意外な言葉を見出したり、また意外な辺に考えが飛んだりして、句作の修練の上には得るところが多ございました。
— 高浜虚子 『俳句の作りよう』 青空文庫
たとえば、大名をとめて○○○の月夜かな この欠字になっているところになんでもいいから植物の名前で埋めてみよ、ということであって、私はいろいろの植物をもってきましたが、居士は、どうしても大名らしいという点から原句に及ばぬ、もっと考えてみよ、といって承知しませんでした。
— 高浜虚子 『俳句の作りよう』 青空文庫
たとえ原句を知りおる人も原句と違う文字を埋めてみるべし。
— 高浜虚子 『俳句の作りよう』 青空文庫
作例 · 標準
翻訳作業において、原句のニュアンスを壊さずに日本語に直すのは至難の業だ。
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この引用文は少し省略されているから、正確な意味を知るために原句を確認しよう。
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「原句の格調高さを再現しようとして、かえって分かりにくい文章になってしまった」
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