撫摩
撫摩
名詞
標準
文例 · 用例
これは只今申しますると神経病とでもいうのでしょうが、あり/\と若草が伊之助の枕元に坐って居りまして、伊之助の腰のもとへ来ては細い手を出し、伊之助の腰を撫摩り致しまする姿を見た者が三人有ったといいまするが、只今斯様なお話を致しますると嘘のようで。
— 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) 『粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)』 青空文庫
中國の老翁などが、身邊に頑石を置き、それを撫摩して樂しむといふのは、古來からのしきたりといふよりも、根源の心理に本づくところもあるわけである。
— 齋藤茂吉 『燒跡』 青空文庫
私はその紅くて圓い石を時々手で以て撫摩して、心に慰藉を得てゐた。
— 齋藤茂吉 『燒跡』 青空文庫