辻風
つじかぜ
名詞
標準
文例 · 用例
「恋」の玉座は、さはいへど、そこにしも在じ、空遠く、逢瀬、別の辻風のたち迷ふあたり、離りたる夢も通はぬ遠つぐに、無言の局奥深く、設けられたり。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
「戀」の玉座は、さはいへど、そこにしも在じ、空遠く、逢瀬、別の辻風のたち迷ふあたり、離りたる夢も通はぬ遠つぐに、無言の局奧深く、設けられたり。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
北部仏蘭西の街の十月の夜の辻風は可なりに寒い。
— 與謝野寛 『素描』 青空文庫
何故かと云うと、この二三年、京都には、地震とか辻風とか火事とか饑饉とか云う災がつづいて起った。
— 芥川龍之介 『羅生門』 青空文庫
何故かと云ふと、この二三年、京都には、地震とか辻風とか火事とか饑饉とか云ふ災がつゞいて起つた。
— 芥川龍之介 『羅生門』 青空文庫
そのまに、おばさん、解の兄弟、そのほかみな、辻風のように、城門の外へ奔り出していた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
朱実の唇はまだ脅えをのこして、「不破村の辻風」 と、かすかにいった。
— 地の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
「――だけどさっき、ここを通った辻風典馬に、殺されてしまった……。
— 地の巻 『宮本武蔵』 青空文庫