出前持ち
でまえもち
名詞
標準
delivery person (of food)
文例 · 用例
死骸は大きい御膳籠に入れて、富蔵と出前持ちふたりが持ち出して行ったのです」「では、紙屋の亭主はなんにも係り合わなかったのですか」「まったくなんにも知らないんです。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
川春の宇三郎は死罪、富蔵は吟味中に牢死、出前持ちふたりは追放だとおぼえています。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
安二郎はうどん屋の出前持ちであったが、兄の商売の秘法を教えられ、生玉町に一戸を構えて、口金商を始めた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
もとの寿司屋の出前持ちから今では相当な銅鉄取引商人にはなっているものゝ、彼は酉年生れの派手な性質で金で面を張るのが面白いまゝに浪費が多く、纏った正金がなかったので、一万二万という大きな買ものにはどうしても兄の資本に頼る必要があったからだ。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
聞いてみると大阪へ来ると直ぐ板屋橋の寿司屋の出前持ちになったが、耳が遠くて注文先からの電話がよく聞きとれぬから商売の邪魔だと、今朝暇を出され、一日中千日前、新世界界隈の口入屋を覗きまわって板場の口を探していたが見つからず、途方に暮れていたところだという。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
お此が嚇されて帰ったあとへ、木戸番の又蔵が鮓屋の出前持ちと一緒に楽屋へはいって来て、お絹さんへといってその鮓の皿を置いて行った。
— 岡本綺堂 『両国の秋』 青空文庫
その十三日の午後四時頃に、赤坂の半七老人宅を訪問すると、わたしよりもひと足先に立って、蕎麦屋の出前持ちがもりそばの膳をかついで行く。
— 吉良の脇指 『半七捕物帳』 青空文庫
そうなったら旦那さまには前掛けをさせてお米とぎから火おこし、それから出前持ちをして頂きますわ」「おやおや、女房の煙管で亭王こき使われかい」「煙管どころか、わたし算盤で大忙しよ」 思えばこうした楽しいやりとりも今となっては詮ない繰り言になってしまった。
— 矢田津世子 『茶粥の記』 青空文庫
作例 · 標準
雨の中、配達用のバイクに乗った「出前持ち」が忙しく走り回っていた。
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「配達ありがとうございます!」と、笑顔で「出前持ち」に感謝の言葉を伝えた。
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飲食店にとって、「出前持ち」は顧客との直接的な接点となる大切な存在だ。
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