風骨
ふうこつ
名詞
標準
文例 · 用例
輝祖は開国の大功臣たる中山王徐達の子にして、雄毅誠実、父|達の風骨あり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
風骨然病鶴の如し、蠹簡堆中棋局前 蠹簡堆中棋局の前。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
岩石か何か超時間的な存在を見るような、一種グロテスクな、それでいて涼しい風骨が漂っている。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
一等室の鶯茶がかった腰掛と、同じ色の窓帷と、そうしてその間に居睡りをしている、山のような白頭の肥大漢と、――ああその堂々たる相貌に、南洲先生の風骨を認めたのは果して自分の見ちがいであったろうか。
— 芥川龍之介 『西郷隆盛』 青空文庫
然し會名が「風骨會」と變つてゐたので大笑ひをした。
— 蒲原有明 『龍土會の記』 青空文庫
* * * * * 余|嘗て維新革命前の故老を訪い、以て彼が風骨、枯皮瘠肉、衣に勝えざるが如く、嘗て宮部鼎蔵と相伴い、東北行を為すや、しばしば茶店の老婆のために、誤って賈客視せらる。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
……|不叶るまでも定家の風骨をうらやみ学ぶべしと存じ侍るなり」(『徹書記物語』)ともいっておる。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
あばた顔の大亀が、この仲間では、年かさで、体つきも頑丈だが、小柄ながら阿能十には、武家息子らしい風骨と敏捷さがある。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫