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朽ち木

くちき
名詞頻度ランク #30845 · 青空 20
1
標準
decayed tree
文例 · 用例
そうするとその主婦の今まで張り詰めていた心がやっとゆるむころには、その健康はもはや臨界点近くまでむしばまれていて、気のゆるむと同時に一時に発した疲れのために朽ち木のように倒れる。
寺田寅彦 柿の種 青空文庫
今でも城山の奥の茂みに蒸された朽ち木の香を思い出す事ができるのである。
寺田寅彦 花物語 青空文庫
こらえ性のない人々の寄り集まりなら、身代が朽ち木のようにがっくりと折れ倒れるのはありがちと言わなければならない。
有島武郎 生まれいずる悩み 青空文庫
やどり木と思ひ出でずば木のもとの旅寝もいかに寂しからまし と口ずさんでいるのを聞いて、弁が、荒れはつる朽ち木のもとを宿り木と思ひおきけるほどの悲しさ という。
宿り木 源氏物語 青空文庫
思いのほかな過失をしてしまった過去を思うと自分ながらうとましい身である、何ともものを感じることのない朽ち木のようになって人から無視されて一生を終えようと、姫君はこの精神を通そうとしていた。
手習 源氏物語 青空文庫
両手にすがるべき木の根がみつかると安心ですが、手にさわるものは概ね朽ち木で、つかまると折れたり抜けてきたりで、確実な木の根や枝を見出すのが大変だ。
飛騨・高山の抹殺――中部の巻―― 安吾の新日本地理 青空文庫
丹波の口から、低い長い呻き声が流れ出たかと思うと……かれ丹波、まるで朽ち木が倒れるように、うしろにのけぞって、ドサッ!
こけ猿の巻 丹下左膳 青空文庫
すっかり気おされて、精根がつきはてたものか、峰丹波、朽ち木が倒れるように堂ッと地にのけぞってしまった。
こけ猿の巻 丹下左膳 青空文庫
2
標準
obscure, meaningless life (metaphor)