宝院
たからいん
名詞
標準
文例 · 用例
応仁元年九月一日、西軍五万余人は大挙して三宝院を襲い、是に火を放って、京極勢の固めて居る浄花院に殺到して行った。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
一度は一軒置いてお隣りの多宝院の納所へ這入り坊さんのお夕飯に食べる初茸の煮たのを摘んでいるところを捕まえました。
— 栃の木で老猿を彫ったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
しかし、本来を言えば、お嬢様の醍醐をたずねる目的は、三宝院の庭と絵とを見んがためでありました。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
ほどなく、逆三位一体は、醍醐三宝院の門前に着きました。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
三 お銀様とお角さんが三宝院のお庭拝見をしている間、米友は門前の石橋の欄に腰打ちかけて休んでおりました。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
宇治山田の米友は、しばしそれを見送っていたが、二三子の姿は三宝院の境内に消えても、竹藪に飛び込んだ、けったいな野郎は容易に二度と姿を見せません。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
五 宇治山田の米友が、門前に於て、かくばかり当惑している時に、お銀様とお角さんとは、三宝院のお庭拝見をしておりました。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
ぜひなくお角さんは、せっかくこしらえたおひねりをそのまま帯の間へ突込んでしまって、そのあとを追いましたが、この時、もはや女王様は、廊下舞台の欄干に立って、一心に三宝院のお庭をながめているところであります。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫