槍投げ
やりなげ
名詞
標準
文例 · 用例
「まず前芸と致しまして槍投げの一曲、宙天に投げたる槍を片手に受け留める……」 口上言いが言う。
— 女子と小人の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
それでもやっと数番の槍投げを了えて、「次は槍飛び!
— 女子と小人の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「槍投げ、槍飛び、馬上の槍、水中の槍、綱渡りの槍、飛越えの槍、矢切の槍、鉄砲避けの槍……」「嘘を言うな!
— 女子と小人の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
トロイアの軍勢眞近く寄せ來り、戰術長けし二勇將メネステースとアンキァロス、同じ兵車にたちたるを打ちて倒せりヘクトール、其倒るるを憐みてテラモニデース・アイアース、 610近くに寄せて燦爛と光る大槍投げ飛ばし、アムピイオスを(セラゴスの子たる)武將を射て斃す。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
斯くして兩者眞近くに互に迫り來る時、 850敵の生命絶やすべき一念切にアレースは、軛手綱の上こして黄銅の槍投げ飛ばす、その槍宙に手に握る藍光の目のアテーネー、かくて空しく飛び來る槍を戰車の外に投ぐ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
ピポロコスの子*グラウコス、リキエー軍に主たる者、亂軍中に槍投げて、デキシアデース、イーピノス、速き戰車に飛びのれる彼の肩射て貫ぬけば、 15眞逆に戰車より地上に落ちて息絶えぬ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
アイナイアースその時に青銅の槍投げとばし、盾をかざして進み來るメーリオネース打たんとす、されど勇將之を見て其青銅の槍を避け、前にかがめば頭越し飛べる長槍その背後、 610落ちて大地をぐさと刺し槍身しばし打震ひ、やがて程なく恐るべき*アレースの威は鎭りぬ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
(オービトのメタモルフォーシス XV 161)鋭刄うけて傷きて、パートロクロス剛勇の將もやむなく退くを、見たる敵將ヘクトール、陣列すぎて迫り來て、長い鋭槍投げ飛ばし、彼の腹部の下の端、利刄に刺して貫けば、 820どうと音して地に倒れ、アカイア勢を痛めしむ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫