病中
びょうちゅう
名詞副詞
標準
while ill
文例 · 用例
病中僕に知らせようとの話もあったが、今更政夫に知らせる顔もないという訣から知らせなかった。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
寝て居なくてはいけないなんの病中に失礼も何もあつたものぢやアないそれとも少し起きて見る気なら僕に寄りかゝつて居るがいゝと抱き起せば居直つて。
— 樋口一葉 『闇桜』 青空文庫
「第一、病中は、其の取乱した姿を見せるのを可厭がつて、見舞に行くのを断られた自分ではないか。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
彼の女は金之助の病中に、碁の弟子で、町の豪商|某の弟と怪しい仲になり、金之助の病気は其為更に重くなったのを気の毒とも思ず、遂に乳飲児を置去りにして駈落して了ったのだと話しました。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
老僧は猶も父が病中母を罵しったこと、死際に大塚剛蔵に其|一子を托したことまで語りました。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
たとえば、身近い人の臨終を題としたもので病中の状況から最期の光景、葬列、墓参というふうに事件を進行的に順々に詠んで行ってあるが、その中に一見それらの事件とは直接なんら論理的に必然な交渉はないような景物を詠んだ歌をいわゆるモンタージュ的に插入したものがある。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
――爺さんは、当夜植木|店のお薬師様の縁日に出た序に、孫が好きだ、と草餅の風呂敷包を首に背負って、病中ながらかねて抱主のお孝が好いた、雛芥子の早咲、念入に土鉢ながら育てたのを丁寧に両手に抱いて、来て、途中頭の上の火事に慌てながら、驚破や見舞、と駆込んで、台所口へ廻ったのが、赤熊と一足違い。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
夫れでもどうやら物足らない様に思つたが、ふと病中にきいたことを思出した。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
作例 · 標準
病中にもかかわらず、彼は仕事のことを心配していた。
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病中の quiet time を利用して、読書に没頭した。
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病中の身では、外出は控えるべきだ。
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