影を投げる
かげをなげる
表現動詞-一段
標準
to project a shadow
文例 · 用例
軽い笑は真面目な陰鬱な日常生活に朗かな影を投げる。
— 九鬼周造 『偶然の産んだ駄洒落』 青空文庫
」「それは修学期の最後における恐ろしい比武競技のように、遥かの手前までもその暗影を投げる。
— 寺田寅彦 『アインシュタインの教育観』 青空文庫
陽というものがまるで失くなってしまったのではないというしるしに、時どきうすい影を投げることもあるが、それは忽ち暗い雲の袖に隠れてしまった。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
が、折々に私たちの心の底に暗い影を投げるのは、彼女の腹に宿せる秘密であった。
— 岡本綺堂 『二階から』 青空文庫
この星の光は強くて、暗夜には物の陰影を投げるほどであり、またその一周の周期はかなり短くてわずかに五八四日(すなわち、一・六年)である。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
蟻のように四方から集ってくる群衆のうえに、梅雨らしい蒸暑い日が照りわたり、雨雲が陰鬱な影を投げるような日が、毎日毎日続いた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
脅しの影を投げるだろう石燈籠も、大木も、人も居ない。
— 宮本百合子 『餌』 青空文庫
それらの物を見るにつけても、彼は自ら今の失敗が、彼の一生の労作に、暗い影を投げるやうな――彼自身の実力が根本的に怪しいやうな、忌はしい不安を禁じる事が出来ない。
— 芥川龍之介 『戯作三昧』 青空文庫
作例 · 標準
夕日が沈みかける頃、古い時計台が長い影を広場に投げた。
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巨大な積乱雲が海面にどっしりとした影を投げ、あたりが一瞬暗くなった。
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街灯が、夜道を急ぐサラリーマンの足元に細長い影を投げている。
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「うわっ、大きな木が影を投げてて、急に冷やっとしたね」
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