薪材
まきざい
名詞
標準
文例 · 用例
小屋の中の片側には数日分の薪材に付近の灌木林から伐り集めた小枝大枝が小ぎれいに切りそろえ積みそろえられていかにも落ち着いた家庭的な気持ちを感じさせる。
— 寺田寅彦 『小浅間』 青空文庫
太郎には私は自身に作れるだけの田と、畑と、薪材を取りに行くために要るだけの林と、それに家とをあてがった。
— 島崎藤村 『嵐』 青空文庫
山中の寺院と宮観が多くの僧と道士とを住ませて、比較的余裕のある生活をしてゐる資源は全山の薪材の豊富な事であるが、この山梨の果実も其資源の一つであると聞いた。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
薪を挽いている男の手は、その薪材に赤い痕を残した。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
衆人之に從ひて、屍體を運び薪材を求むる業の用意しつ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
同じくかなたアカイオイ、急ぎ水師を立ち出でて、死體或は薪材を運ばんためにいそしみぬ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
更に加へて薪材の多くをこゝに集め來よ、あすの曉光出づる迄、炎々の火をよもすがら、わが軍陣の前に焚き、光焔天に冲らしめむ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
衆軍やがて速かに肥えし牛羊都城より、 545もたらし來り、陣屋より甘美の酒と麺麭を搬び來りつ、更にまた薪材多く集め來る。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫