罪悪視
ざいあくし
名詞
標準
文例 · 用例
同じ紙面に他の数人の見解もあわせのせられていて、他の人々の意見は、事変以来為政者が娯楽というもの一般について罪悪視して来たために、人心が飢渇していて、ああいう事も起ったのではないのかという点で、一致した反省を求めているのであった。
— 宮本百合子 『「健やかさ」とは』 青空文庫
離婚や再婚を罪悪視するのは余りにこだはつた考へ方であると思ふ。
— 芥川龍之介 『恋愛と夫婦愛とを混同しては不可ぬ』 青空文庫
両親とその子供によってつくられている家の形態は、全世界の生活の地盤として極めて強く根を張っており、それに反逆することは、平和な生活をみだすものとして罪悪視され、現に姦通罪の如き実罪をも構成していた。
— 坂口安吾 『戦争論』 青空文庫
人が天分に生きることは、罪悪視されていた。
— 坂口安吾 『戦後新人論』 青空文庫
自分の了見で好きなものを選択し、三度三度美味いもの食いをつづけることが理想的であるが、これを罪悪視し、ゼイタク者とし、甚だしきは異端者視し、自由食欲を許さない陋習をふしぎとしない風習をつづけているが、これは健康問題の上から深く考えて、食欲の自由を許すべきであろう。
— 北大路魯山人 『味を知るもの鮮し』 青空文庫
それによって各自の凡庸さを擁護し、芸術の個性と天才による争覇を罪悪視し組合違反と心得て、相互扶助の精神による才能の貧困の救済組織を完備していた。
— 坂口安吾 『白痴』 青空文庫
例えば犠牲・献燈・焼香・断食・供物・それから特にあの行為を罪悪視すること・において。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
(b)哀れむべきものよ、おのれの快楽を罪悪視するとは!
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫