極流
きょくりゅう
名詞
標準
polar current
文例 · 用例
」 広い室内の隅の方へ、背後に三角の空を残して、ドカリと、傍床の前に安坐を組んだのは、箏の、京極流を創造した鈴木|鼓村だった。
— 長谷川時雨 『朱絃舎浜子』 青空文庫
わしゃあ、日清戦争に琵琶を背負っていって、偉く働らいたり琵琶少尉の名も貰うたりしたが、なんやらそれで徹したものがあって、京極流も出来上ったが、あの人は、なんであんなに、箏にはいっていったものかなあ。
— 長谷川時雨 『朱絃舎浜子』 青空文庫
上杉征伐に功のあった三河の鈴木伝助の裔で、榊原に仕えて代々|物頭列を勤めてきたが、伝内は神田お玉ヶ池の秋月|刑部正直の高弟で義世流の達人であり、無辺無極流の槍もよく使うので、先代政祐のとき、番頭兼用人に進んで役料とも七百石を給わるようになった。
— 久生十蘭 『鈴木主水』 青空文庫
話がはずむにつれて村田が、大極流の兵法のことを、兵馬に向って聞かせたのが耳新しくあります。
— 鈴慕の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そして、京極流の歌風に立つ『風雅集』と、二条流の歌風に立つ『新千載』『新拾遺』『新後拾遺』の三集とを比較して見ると、『風雅集』は為兼の『玉葉集』のつづきであり、他の三集は為世の『新後撰』『続千載』両集のつづきであるということがはっきりといえるのである。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
今川了俊が為尹をたすけて冷泉流|乃至京極流のために論戦これつとめた熱意の泉は、当時の公卿の中からは湧き出なかったものと私は推測している。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
したがって冷泉・京極流に撰集の沙汰があっても、正徹は撰者にはなれぬ。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
――然し、がっきとした体質で、壮年から田宮流の剣道、無辺無極流の鎗術、中島流の火術――とみな一派の師となるほどな腕があったという面影も今、偲ばれる。
— 吉川英治 『山浦清麿』 青空文庫