差し回し
さしまわし
名詞
標準
文例 · 用例
これぞ長浜の夜中の捕物に、現にここに見る宇治山田の米友ほどのものを取って押えて、ここへみごと晒しにかけるまでの手柄を現わした、あの夜の名捕方――轟の源松という勘定奉行差廻しの手利きでありました。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
草津の辻の晒し者も、江戸老中差廻しの役人がさせたのか、この地の役人がしたのか、それはよくわからないが、ともかく、この久兵衛が悪い。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
おお、それそれ、御老中差廻しの手利きだと言った、長浜の町で、宇治山田の米友を捕り上げた男。
— 山科の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
特に天下の老中差廻しで、お膝元の大江戸から派遣せられたものであってみれば、草津や長浜の町が、その腕の見せ場ではないはず。
— 山科の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そこへ例の老中差廻しの検地の役人の一行が、東の方から威儀堂々として通りかかったのです。
— 胆吹の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そこでこの、虎狼も三舎を避けるはずの江戸老中差廻しの検地役人の一行が、この長持と駄馬とのために行手を遮られてしまったのですから、これはただで済まされないのが当然です。
— 胆吹の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
今後の、この地方一帯への見せしめのため――老中差廻しの検地役人の一行が、ことごとく怒髪天を衝きました。
— 胆吹の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
僕は意を決して、あの冷雨の朝、Q島政府差廻しの成層圏機の客として、(おそらく甚だ悲痛な顔をして)ハネダ空港を飛び立つた。
— 神西清 『わが心の女』 青空文庫