在学中
ざいがくちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
大学在学中に、学生のために無料診察を引受けていたいわゆる校医にK氏が居た。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
在学中の彼は試験官の銘々の癖をよく呑込んで、例えばトドハンター先生の出す問題を予知したりした。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
在学中も、雨桐はじめ烏金の絶倍で、しばしばかいがんに及んだのみか、卒業も二年ばかり後れたけれども、首尾よく学位を得たと聞いて、親たちは先ず占めた、びきで、あおたんの掴みだと思うと、手八の蒔直しで夜泊の、昼流連。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
姉も妹も、甲府女学校に在学中は、甲府市の大きい酒屋に寄宿して、そこから毎日、学校に通った。
— 太宰治 『律子と貞子』 青空文庫
在学中でもあり、師匠筋にあたる先生の忠告もあり、かの女ははじめ、むす子を学校卒業まで日本へ残して置く気だった。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
しかし女学校在学中でも友達と口争いはしたけれども、手を出すようなことの一度だってなかった加奈江には、いよいよとなって勢いよく手を上げて男の顔を撲るなぞということはなかなか出来ない仕業だった。
— 岡本かの子 『越年』 青空文庫
女学校在学中ランニングの選手だった当時の意気込みが全身に湧き上って来た。
— 岡本かの子 『快走』 青空文庫
やがて私は高等学校在学中に両親を失ひ、ひいては無人になつた家を畳んでしまふと、もうこの町とは殆んど没交渉になつてしまつた。
— 織田作之助 『木の都』 青空文庫