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渾成

こんせい
名詞
1
標準
文例 · 用例
一語一音の本質、その連関、節奏の渾成に就き、常に繊細に味識し、熔鉱、濾化、鍛冶、創造等の諸程を常住の道とすべきは、言霊の使徒たる者の唯一最高の業でなくて何であらう。
北原白秋 海豹と雲 青空文庫
この頃は何となく冶れてゐますわね、さうして今朝なんぞは羽織から帯まで仕立下し渾成で、その奇麗事と謂つたら、何が日にも氷川へ行くのにあんなに※した事はありはしません。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
云う心はメリメよりも、一つ一つの作品に渾成の趣を与えなかった、或は与える才能に乏しかった、と云う事実を指したのであろう。
芥川龍之介 「菊池寛全集」の序 青空文庫
そこで、よって、彼を世界の第一流とは言えるかも知れないが、日本を代表しての古今独歩とは推し難い……日本を代表する以上は、そのすべてが日本化されて、そうして独自の境に立って、天下を睥睨するという渾成と、気魄が無ければならないのです。
勿来の巻 大菩薩峠 青空文庫
渾成完璧の語ここに至るを得て始て許さるべきものであろう。
永井荷風 雨瀟瀟 青空文庫
前にも云った如く現代の日本画と洋画とが共に将来は一つの日本画として渾成統一せらるゝ以上、今日の洋画の方面から謂つてもさうだが、現代の洋画は未だ所謂洋画に過ぎないもので、仏国美術の跡を慕ふて居るばかり、決して純日本化しては居らぬ。
菱田春草 画界漫言 青空文庫