鳶鴉
とびからす
名詞
標準
文例 · 用例
鳶鴉でも、鮒、鰌でも構わない。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
正本によると此は扨措き、藤沢の上人は、うわのが原に、鳶鴉かわらふ比立ちよつて見給ふに、古のをぐりの塚二つに割れ……とあるのだから、小栗の屍が残つて居たと見えるが、鳶鴉に目をつけて見ると「鳶鴉が騒ぐ故」位の意味で、元の屍は収拾する事の出来ぬ程に、四散して居たものとも見られる理由がある。
— 折口信夫 『餓鬼阿弥蘇生譚』 青空文庫
――自動車に轢かれたほど、身体に怪我はあるでしゅが、梅雨空を泳ぐなら、鳶烏に負けんでしゅ。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
動物心理学者はなんと教えるかしらないが、私には牛馬や鳶烏が物を「考える」とは想像できない。
— 寺田寅彦 『数学と語学』 青空文庫
麦まきや風にまけたる鳶烏 吏明 寒い畑に出て麦を蒔きつつある。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫