肺疾
はいしつ
名詞
標準
文例 · 用例
――これは、本文と関係のないことであるが、この時乗り組んでいた人間のうち、藤原、波田、小倉、西沢、大工、安井は皆肺結核患者であった――そして、この空気混濁は、そのことに起因して、肺疾患者を海上において生産する矛盾をあえてした。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
永い間の栄養不足と過労が祟って内儀さんの肺疾が今ではずい分と悪い方である。
— 矢田津世子 『神楽坂』 青空文庫
石川啄木と同じく名は一、享年二十七才、肺疾で短命を約束されてゐた彼は、俳壇の啄木といはれて惜しまれた。
— 心猿 『九月朔日』 青空文庫
タルムード(ユダヤ教律法書)には結核と考えられる肺疾患、腎臓膿瘍、女性生殖器の感染症が記載されている。
— ――専門家でない読者に必要な12章を含む発疹チフス一生の伝記 『ネズミ、シラミ、歴史』 青空文庫
北国には肺疾患にやられる者が多い、冬がながく、太陽に恵まれず、海辺で空気が湿りがちなことも原因の一つだろうか。
— 山本周五郎 『おごそかな渇き』 青空文庫
したがって他の地方ほど、肺疾患を恐れるようなことはなかった。
— 山本周五郎 『おごそかな渇き』 青空文庫