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梅雨空

つゆぞら
名詞
1
標準
overcast sky in the rainy season
文例 · 用例
夏の日も、この梅雨空で、雨の小留んだ間も、蒸しながら陰が籠つて、家居は沈み、辻は黄昏れた。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
――自動車に轢かれたほど、身体に怪我はあるでしゅが、梅雨空を泳ぐなら、鳶烏に負けんでしゅ。
泉鏡花 貝の穴に河童の居る事 青空文庫
雨は明くる日も降りつづいて、本式の梅雨空となった。
二人女房 半七捕物帳 青空文庫
梅雨空に重い雲が渦をなして老人の病室近くに舞い下り、枕許につめている人々は、煌々たる電灯の明るさに、昼と夜との錯覚をひきおこすようなことになった或る不気味な日の午後、大熊老人は全く意識不明に陥り、やがてその夕刻、脈膊も薄れて、眠るが如く大往生を遂げてしまった。
海野十三 仲々死なぬ彼奴 青空文庫
ふとそのとき、彼は梅雨空に溶け込む夜の濃密な街角から、閃めく耳環の色を感じた。
横光利一 上海 青空文庫
梅雨空おもく蜘蛛と蜂とがたたかふ・焼かれる虫のなんと大きい音だ・頬白がよう啼いて親鳥子鳥・何もないけどふるさとのちしやなます(砂君に)・話しても話しても昔話がなんぼうでもとんぼ通りぬけさせる   こんな句も・けさも二人でトマト畑でトマトをたべる(新夫婦に)   (一人ならば私だ!
種田山頭火 其中日記 青空文庫
どうやら梅雨空も霽れるらしく、私も何となく開けてきた。
種田山頭火 旅日記 青空文庫
やゝ平静、降りきらない梅雨空を仰ぎつゝ溜息を洩らしつゝ。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
作例 · 標準
梅雨空の下、外出するのも億劫になる。
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分厚い梅雨空が広がり、一日中薄暗かった。
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梅雨空を見上げながら、早く夏の青空が来ないかと願った。
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