何がな
なにがな
表現
標準
something
文例 · 用例
俺は廊下に立たされて、何がなし、「運命だ」と思ふのだつた。
— 中原中也 『夏と悲運』 青空文庫
そして茲で何がなし附加へてみたいのは、孤独を恐れぬこと、といふことである。
— 中原中也 『詩と現代』 青空文庫
さういふ軽蔑のされ方ならその叔母のみならず毎度のことで、そんなことで腹が立つのでもなかつたが、何がなし癪に障つて、トラックの上にゐて顔に当る朝風は自分の一切合切をみる/\削り減らしてしまふやうに感じられる。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
もう紙一杯になつてゐたことが何がなし「修了だ」といふやうな気持を与へた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
稲荷を祭つた小さい山の、赤い数々の鳥居が何がなし気になつた。
— 中原中也 『分らないもの』 青空文庫
「政夫さん……私野菊の様だってどうしてですか」「さアどうしてということはないけど、民さんは何がなし野菊の様な風だからさ」「それで政夫さんは野菊が好きだって……」「僕大好きさ」 民子はこれからはあなたが先になってと云いながら、自らは後になった。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
「民さん、なんです、そんなにひとりで笑って」「政夫さんはりんどうの様な人だ」「どうして」「さアどうしてということはないけど、政夫さんは何がなし竜胆の様な風だからさ」 民子は言い終って顔をかくして笑った。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
何がなし、その純情の美しさが心をひき、涙ぐましい「いぢらしさ」が感じられ、そこに或る何かの意味深いもの、世の常の思想に表現できない神祕の意味を感じさせる。
— 萩原朔太郎 『田端に居た頃』 青空文庫
作例 · 標準
「何がな、この状況は収拾がつかないよ。」
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子供は、何がな、ぐずり続けていた。
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「何がな、そんなことで悩むなよ。」と友人は励ました。
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