草葉の陰
くさばのかげ
表現名詞
標準
under the sod
文例 · 用例
かつて大衆的なマージー・ビートのうねりにのって出てきたビートルズが『二〇世紀の偉大な音楽家』にされたんじゃ、ジョン・レノンも草葉の陰で泣くだろう。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
「鴉の鳴かない日はあれど、草葉の陰で……」婆さんが自分の聲に乘つて來た時勘次はぼろ/\と涙を零した。
— 長塚節 『土』 青空文庫
諸君には見えないだろうが僕は草葉の陰から諸君の厚誼を謝して居るよ。
— 正岡子規 『墓』 青空文庫
諸君には見えないだらうが僕は草葉の陰から諸君の厚誼を謝して居るよ。
— 正岡子規 『墓』 青空文庫
何歳になっても心配は絶えませんね」「此方様などは結構でいらっしゃいますが、私は――もし彼人がいつまでも病気だ病気だと申して嫁を貰ってくれませんうちに、もしもの事があったら、草葉の陰で配偶に合わす顔がございません。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
そうあの半六|親爺が草葉の陰で言って、このおれを待っていてくれるような気がする……」「そんな、お父さんのような心細いことを言うからいけない。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
馬籠荒町の村社|諏訪分社の前まで帰って来た時、彼は無事な帰村を告げに参詣したり、禰宜松下千里の家へも言葉をかけに立ち寄ったりすることを忘れなかったが、かつて駅路一切の奔走を共にしたあの伊之助が草葉の陰にあるとは、どうしても彼にはまことのように思われもしなかった。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
私は、皆が言うように息子の死体が平原の草葉の陰に転がっているとか、谷川に流されてしまったとか、信じていないのです。
— クリスマス・ストーリー 『千里眼の村』 青空文庫