奇古
きこ
名詞
標準
old and strange
文例 · 用例
もう一人は、黄色い法衣を着て、耳に小さな青銅の環をさげた、一見、象貌の奇古な沙門である。
— 芥川龍之介 『酒虫』 青空文庫
向う側の老人は、木瓜の花みたいに真っ赤な顔はしているが、容貌は奇古清潔で、どこか風格がある。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫
ああ舟にのりて行かば、くるほしきなみの亂れもここちよく、ちのみごの夜びえする、あやしきこゑもきかであるべきに、ふるとせひとにかくれて、わがはぐくみしいろぐさのはや涸れぬとぞ、けふきけば薄葉に涙しをるる、よしゑやし、悲しきものはあだがたき、君ならなくに、はやも我が世をのがれいでばや。
— 萩原朔太郎 『浮名』 青空文庫
夜景萩原朔太郎高い家根の上で猫が寢てゐる猫の尻尾から月が顏を出し月が青白い眼鏡をかけて見てゐるだが泥棒はそれを知らないから近所の家根へひよつこりとび出しなにかまつくろの衣裝をきこんで煙突の窓から忍びこまうとするところ。
— 萩原朔太郎 『夜景』 青空文庫
〔郡属伊原忠右エ門〕宮沢賢治郡属伊原忠右エ門科頭にゴムの靴はきて冬の芝生をうちよぎり南ちゞれし綿雲に雨量計をぞさゝげたる天狗巣病にはあらねどもあまりにしげきこずゑかな
— 宮沢賢治 『〔郡属伊原忠右エ門〕』 青空文庫
議論の内容如何に拘わず、議論することそのことが癪だといふ、女ならでは夜の明けぬ、悲しむべきことではあるまいか。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
今は却々さうでもないやうに見えるとしても、少しく時が経過してみれば、まこと嗤ふべきことに過ぎないであらう。
— 中原中也 『近頃芸術の不振を論ず』 青空文庫
だが何か、言ふべきことがあるやうな気がした。
— 中原中也 『青年青木三造』 青空文庫
作例 · 標準
博物館で見た奇古な装飾品に目を奪われた。
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その地方に伝わる奇古な風習は、今でも残っている。
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彼の書斎には、世界中から集められた奇古な骨董品が並んでいる。
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