頬桁
ほおげた
名詞
標準
cheekbone
文例 · 用例
『やつちまへ』『疊ん仕舞へ』彌次馬の聲援、畢竟は我が味方と、芳は勇み立つて、無手と對手の襟髮を掴むや、馬手の下駄は宙を飛んで、その頬桁を見舞はんとす。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
見ろ、あの頬桁の創の痕を。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
頬桁へ両手をぴったり、慌てて目金の柄を、鼻筋へ揉込むと、睫毛を圧え込んで、驚いて、指の尖を潜らして、瞼を擦って、「は、は、は、」と無意味な笑方をしたが、向直って真面目な顔で、「どうですな。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
畜生、」と自ら嘲って、嚔を仕損ったように眉を顰め、口をゆがめて頬桁をびっしゃり平手でくらわし、「様あねえ、こんなお大名の内にも感心に話せそうなのが居ると思ったがやっぱりいけねえ、ぐうたらのおたんちんだ。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
」 彼は憎き女の頬桁をば撃つて撃つて打割る能はざるを憾と為なるべし。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
あの頬桁一つくらわしてくりょうとも思うたが、あやつでもさすがに猫よりもましじゃと料簡して、かさねがさねの恩をきせて置いた。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
どうでもお胸が晴れぬとあれば、殿さまの御名代にこの奴が、女の頬桁ふたつ三つ殴倒して、それで御仕置はお止めになされ。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
癖――といふと、荒つぽい日本の将軍達に少しでも近づきを持つてゐる人だと、直ぐと口を尖らせて、「それは屹度、厩のかへりに馬を撫でたその掌面で、夫人の頬桁を思ひきり擲しつける癖なんだらう。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
ボクサーの頑丈な頬桁は、強いパンチにも耐える。
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美人の頬桁のラインは、絵画の題材になるほど美しい。
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転んで顔を打ち、頬桁が少し腫れてしまった。
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