断乎
だんこ
名詞
標準
文例 · 用例
」と断乎とその時神父は答へた。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
空気――風――と光線とは誰の所有に属するかは、多分、典獄か検事局かに属するんだろう――知らなかったが、私達の所有は断乎として禁じられていた。
— 葉山嘉樹 『牢獄の半日』 青空文庫
お前は、肥っていて、元気で、兇暴で、断乎として殺戮をほしいままにしていた時の快さを思い出すだろう。
— 葉山嘉樹 『牢獄の半日』 青空文庫
」断乎たる口調だった。
— 太宰治 『帰去来』 青空文庫
私の仕事は、訪問客を断乎として追い返し得るほどの立派なものではない。
— 太宰治 『新郎』 青空文庫
しかもわが口よりして、あからさまに秘密ありて人に聞かしむることを得ずと、断乎として謂い出だせる、夫人の胸中を推すれば。
— 泉鏡花 『外科室』 青空文庫
」 かくは断乎として言放ち、大地をひしと打敲きつ、首を縮め、杖をつき、徐ろに歩を回らしける。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
」と喜田博士同様、断乎たる結論は避けてゐる。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫