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燗鍋

かんなべ
名詞
1
標準
文例 · 用例
彼は何時の間にか燗鍋といふ綽名を附けられた。
長塚節 青空文庫
「若旦那様、奥様からこれを」 婢は右の手に燗鍋と盃を持ち、左の手に肴を盛った皿を持っていた。
田中貢太郎 水面に浮んだ女 青空文庫
婢は燗鍋を執って酌をした。
田中貢太郎 水面に浮んだ女 青空文庫
婢はまた燗鍋をかまえた。
田中貢太郎 水面に浮んだ女 青空文庫
それでも婢は進んで来て今度は燗鍋を口へ押しつけようとした。
田中貢太郎 水面に浮んだ女 青空文庫
それでは燗鍋や盃などがあるかと思って行燈の下を見た。
田中貢太郎 水面に浮んだ女 青空文庫
燗鍋も盃も皿もなにもなかった。
田中貢太郎 水面に浮んだ女 青空文庫
「面倒をかけますな」 女は何か云って会釈しながら艫の方へ往ったが、すぐ一つの膳へ魚の煮たのを盛った皿や、飯のつけてある茶碗などを乗せて燗鍋といっしょに持って来た。
田中貢太郎 参宮がえり 青空文庫