粉微塵
こなみじん異読 こみじん
名詞
標準
in very small pieces
文例 · 用例
今まですべてを、いやお前の心と體のすべてを自分の物と信じてゐた私の信念が、其處で粉微塵に碎かれてしまつたやうな氣がしたのだ。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
そうして日が暮れてから漕ぎ戻るふりをしてイギリスの軍艦にぶっつけて、その五、六人が軍艦と一緒に粉微塵になってしまおうという計画なんです」「まあなんて恐ろしい……」「もちろん東京を発つ前までの計画では、時計仕掛の水雷を作って、そいつをイギリスの軍艦の横にソッと沈めて来る手筈だったのです。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
何でも人の話で聞くと、お杉婆の身体は粉微塵になって居ましたとさ。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
なぜなら、彼の自尊心は矢野の顔を想い出すことによって、勝利感どころか、全く粉微塵になってしまったのだ。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
それに気が小さいから、取詰めて、持ってる洋燈をこの荷車に叩きつけよう、そして粉微塵に砕けたら、石油に火が移ってめらめらと燃えて無くなるであろうとまで思った。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
が、とに角大空を行くのだから、落つれば一堪りもなく、粉微塵に成ると覚悟して、風を切る黒き帆のやうな翼の下に成るがまゝに身をすくめた。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
又この人並ならぬ雲雀骨の粉微塵に散つて失せざりしこそ、洵に夢なりけれと、身柱冷かに瞳を凝す彼の傍より、これこそ名にし負ふ天狗巌、と為たり貌にも車夫は案内す。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
もっと激しく、ありったけの瓶が一度に地面に散らばり出て、ある限りが粉微塵になりでもすれば…… はたしてそれが来た。
— 有島武郎 『卑怯者』 青空文庫
作例 · 標準
地震で花瓶が床に落ちて、粉微塵になった。
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彼は怒りに任せて、書類を粉微塵に破り捨てた。
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木片をハンマーで叩き、粉微塵にする。
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