一芸一能
いちげいいちのう
名詞
標準
(excelling in) one area or skill
文例 · 用例
その他一芸一能に達した者、又は、或る単純な操作を繰り返す商人もしくは職人等のそうした動作の中には多少ともに能的分子を含んでいないものはない。
— 夢野久作 『能ぎらい/能好き/能という名前』 青空文庫
であれば一芸一能の様なつまらないものでも、人が真の術芸を持つ時は、その人が深く世に埋もれ隠れて居ても、世は自然と之を知り、その術芸を世の用に役立たせないではおかない。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
一見するに凛烈、人を圧するような気品と凄気をたたえて羽織はかまに威儀を正しながら雪の道に平伏している姿は、どうやら、一芸一能に達した名工、といった風貌の老人なのです。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
云い換えれば、一芸一能に秀でた者は、その一芸一能を、おのずから自分の身につけて、それが一の風格とまでなっている。
— 豊島与志雄 『表現論随筆』 青空文庫
いかなる専門の一芸一能を手に入れたる人物にても、一事一業を起して富をいたしたるの談を聞かず。
— 福沢諭吉 『慶応義塾学生諸氏に告ぐ』 青空文庫
が、殊に以前と変ったのは、御屋形の御客に御出でになる上つ方の御顔ぶれで、今はいかに時めいている大臣大将でも、一芸一能にすぐれていらっしゃらない方は、滅多に若殿様の御眼にはかかれません。
— 芥川龍之介 『邪宗門』 青空文庫
あの横川の僧都様などは、かう云ふ考へに味方をなすつた御一人で、「如何に一芸一能に秀でやうとも、人として五常を弁へねば、地獄に堕ちる外はない」などと、よく仰有つたものでございます。
— 芥川龍之介 『地獄変』 青空文庫
」「平素より御隠居さま、一芸一能のある者共を、あまさず、御見知り置き遊ばしたいという、お言葉を承わり居りましたれば――」 と、平馬は手を突いたまま、「これなる者は、今宵、御隠居所をさして参りまする途中、測らず、柳原河岸にて出会いました人物――。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
作例 · 標準
彼は一芸一能に秀でた生徒を対象とする特別推薦入試を利用して、難関大学への合格を果たした。
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「不器用でも構わない。何か一つ、これだけは誰にも負けないという一芸一能を磨きなさい」と師匠は言った。
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現代の労働市場では、平均的な能力を持つゼネラリストよりも、際立った一芸一能を持つ尖った人材が重宝される傾向にある。
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「ああ、私にも宴会の席で披露できるような、ちょっとした一芸一能があればいいのだけれど」
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