赤楝蛇
やまかがし
名詞
標準
文例 · 用例
赤楝蛇が、菜種の中を輝いて通ったのである。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
曲角の青大将と、この傍なる菜の花の中の赤楝蛇と、向うの馬の面とへ線を引くと、細長い三角形の只中へ、封じ籠められた形になる。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
が草深い雑木の根を、縦に貫く一列は、殿の尾の、ずんぐり、ぶつりとした大赤楝蛇が畝るようで、あのヘルメットが鎌首によく似ている。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
はたと、これに空想の前途を遮られて、驚いて心付くと、赤楝蛇のあとを過ぎて、機を織る婦人の小家も通り越していたのであった。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
枯葉に音をたてる赤楝蛇の、その心ままなる行衛。
— 三好達治 『測量船』 青空文庫
「見ましたよ、おれが見たのはヤマカガシだけど」「ヤマカガシって、なに?
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
「それをいうなら、ヤマカガシ。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
ヤマカガシのゾンビに崇られるぜ」 郁子がケラケラ笑った。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫