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文例 · 用例
やさしく歌口をお吹きなさいとうめいなる空にふるへてあなたの氣樓をよびよせなさい思慕のはるかな海の方からひとつの幻像がしだいにちかづいてくるやうだ。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
やさしく歌口をお吹きなさいとうめいなる空にふるへてあなたの氣樓をよびよせなさい。
萩原朔太郎 定本青猫 青空文庫
ふいに思ひがけなく、海上に浮んだ氣樓のやうな氣がしたからだ。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
ふいに思ひがけなく、海上に浮んだ気楼のやうな気がしたからだ。
萩原朔太郎 散文詩集『田舎の時計 他十二篇』 青空文庫
温泉場や避暑地の興味に於ける大部分は、一種のロマンチツクな夢幻的情趣――山巒の奥深く美しい生活の夢を捉へるといふやうな、言はば山間都市に対する気楼的な幻想――にある。
萩原朔太郎 石段上りの街 青空文庫
沙漠にオアシスの気楼を旅人が見るように、彼らは「愛」の気楼さえをもさがし求めたので。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
それを陸上であけたら、奇怪な気楼が立ち昇り、あなたを発狂させたり何かするかも知れないし、或いはまた、海の潮が噴出して大洪水を起す事なども無いとは限らないし、とにかく海底の酸素を陸上に放散させては、どうせ、ろくな事が起らないやうな気がしますよ。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
それを陸上であけたら、奇怪な氣樓が立ち昇り、あなたを發狂させたり何かするかも知れないし、或ひはまた、海の潮が噴出して大洪水を起す事なども無いとは限らないし、とにかく海底の酸素を陸上に放散させては、どうせ、ろくな事が起らないやうな氣がしますよ。
太宰治 お伽草紙 青空文庫